ngi groupのほかにも「被害」を受けた上場企業はある。携帯電話向け組み込みソフト開発を手掛けるアクロディアだ。アクロディアは2008年2月、SUNとともに携帯電話上でのSecond Life事業について資本・業務提携を締結していた。提携にともない出資した総額は1億円。ngi groupに比べて損失額は少ないが、アクロディアの堤純也社長はこの提携でSUNの社外取締役に就任しており、信用面で大きな被害も受けている。アクロディア株も11月25日の株式市場では大幅安に売られた。
上場企業が関連した不祥事は、市場全般の信頼感低下につながる。今回は、ngi group、アクロディアといった新興市場を代表する有力な成長企業が関連しており、人気後退の続く新興市場の復調を妨げる事象となる可能性も否定できない状況だ。
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