Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、消費行動に関する調査を行った。
以前に調査を実施した「消費行動に関する調査--ネットユーザーに拡がるクロスメディア消費の正体とは?」と「消費行動に関する調査--年をとるにつれクチコミを信じなくなる?」では、拡がりつつあるクロスメディア消費、そして年齢と口コミの関係について触れた。今回の番外編では、年収や職業の違いによって消費スタイルに違いがあるのかを調査した。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、15歳〜49歳までの男女624人。男女年代別の均等割付の結果、男性312人、女性312人、各年代ごとに156人ずつのサンプリングとなった。
家電、食料品、そして衣料品について世帯年収別の商品購入メディアを尋ねた。その結果、家電については各ターゲット層における購入メディアに違いは見受けられなかった(図1)。
続いて食料品についてみると、食料品の購入メディアについては世帯年収が800万円以上の比較的収入の高い層においては、「実店舗」の利用率が低く、「インターネット」を利用しているユーザーが多く存在していることがわかった。推測の域は出ないが、ウェブリテラシーや時間的な問題(忙しさ)が影響しているのではないかと考えられる。
この傾向は、「衣料品」においても見受けられる。実店舗での購入率は、「1000万円以上」では53.3%と他の層に比べ非常に低く、他の層に比べインターネットを活用した消費スタイルが浸透していることが伺える。今回の調査では世帯年収とインターネットを活用した消費スタイルの背景にある事象までは追えていないが、両者の間にはある一定の相関関係があるのではないだろうか。
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