オンライン顧客管理(CRM)ソフトウェア開発会社Salesforce.comは米国時間11月20日、市場の予想を超える43%増収の第3四半期(8月-10月期)決算を発表した。
これを受けて、同日、同社の株価は前日比約4%高の22.83ドルで取引を終えた。
売り上げはサブスクリプションとサポート事業の拡大により2億7600万ドルに達し、Thomson Reutersがまとめたアナリストたちの予測2億7350万ドルを上回った。
純利益も、前年同期が650万ドルだったのに対し、同四半期は1010万ドル(1株当たり8セント)。これに対して、Thomson Reutersがまとめたアナリストの予測は1株当たり7セントだった。
同社最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は好調決算の要因を声明の中で次のように説明した。「従来型の企業向けソフトウェアの市場が縮小傾向にある中、第3四半期も第2四半期同様の記録的な水準で顧客が増加した」
実際、企業向けソフトウェア大手のSAPは、減益かつ第4四半期の業績予想を下方修正する第3四半期決算を発表し、業界の心胆を寒からしめた。
Salesforce.comが投資家向けに発表した2009年会計年度第4四半期と2010年度通期の予想でも、第4四半期の収益予想はアナリストの現時点での予想を下回っている。
同社が示した第4四半期の売上予想は2億8400万〜2億8500万ドルで、これはThomson Reutersがまとめたウォールストリートの現時点での予想2億8940万ドルを下回る。また、Salesforce.comは、第4四半期の利益は1株あたり6〜7セントと予想する。
また、2010年度通期の売上予想は13億5000万〜13億6000万ドルと同社は予想している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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