Sun Microsystemsは、最新版の生産性スイート「StarOffice 9」で、Macのネイティブサポートを追加した。
市場を独占するMicrosoftの「Office」パッケージへの対抗ソフトウェアとなる「StarOffice 9」の販売価格は、個人ユーザー向けが35ドル、ビジネスユーザー向けが、1ユーザー当たり25ドルに設定されている。
StarOffice 9はオープンソースであり、そのコードは、10月にリリースされたばかりの「OpenOffice.org 3.0」と同じものである。
Macを新たにサポートしたことに加えて、StarOffice 9では、Microsoftの「Office 2007」文書フォーマットとなるOffice Open XML(OOXML)ファイルの閲覧に対応している。しかしながら、OOXMLファイルの編集には対応していない。
StarOfficeのプロダクトマネージャーであるIyer Venkatesan氏は、市場での要求やリクエストに応じて、OOXMLファイルの編集機能が追加される可能性はあるとしたものの、現時点では、同機能の追加が早急に行われる予定はないと述べた。
なお、OpenDocument Format(ODF)およびPDFファイルは、閲覧、編集ともに標準でサポートされている。
Sunは新たなコスト削減計画の一環として、数千人規模の人員削減の準備を進めている。StarOfficeは、「Google Docs」「ThinkFree Office」、無料または低価格版の「Microsoft Works」、まもなくリリースされるウェブベースの「Microsoft Office」新バージョンなど、ローエンドの生産性スイート市場での、さまざまな製品との非常に厳しい競争を強いられている。
米国時間11月14日にリリースされた、調査によれば、「Microsoft Word」は、インターネットユーザーの約半数が利用しているのに対して、OpenOfficeのユーザーの割合は、約5%に過ぎない。ClickStream Technologiesが実施した同調査では、Google Docsのユーザーは、インターネットユーザー全体の約1%とされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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