デジタルフォトフレーム、前年比8倍の大幅需要増へ--GfKジャパン調べ

加納恵(編集部)2008年11月14日 18時28分

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfKジャパン)は11月14日、家電量販店におけるデジタルフォトフレームの販売動向を発表した。それによると2008年の販売台数は約23万台が予想され、前年比8倍になる見通しだ。

 需要増のきっかけになったのは、ソニーが春に投入した「S-Frame」シリーズ。この市場へは再参入となる同社だが、10月時点でメーカーシェア1位となっている。新規参入では「Vredefort(フレデフォート)」ブランドを持つテクタイトが好調に推移しており、同シェア2位を獲得している。

 また、メーカー数は1月時点で8社だったものが10月には25社へ、製品数も1月に15モデルだったものが10月は60モデルへと急拡大しているとのこと。今後のクリスマス商戦、年末年始の帰省需要なども期待されることから、GfKジャパンでは、当初約9.5万台としていた、市場予測を約23万台へと大幅に上方修正した。

 需要が高まるにつれ、人気商品のスペックも一変しており、現在の主力は7インチモデル。6月の時点では全体の80%を占めるほどで、対応機種も27モデル(10月時点)と選択肢が最も多いとされる。

 一方7月以降は4インチ未満の小型モデル人気が上がってきており、今後は低価格モデルとして市場を下支えするものと見られる。

 ただ、平均価格は5月に1月の1.3倍となったものの、以降は下落基調に転じており、10月時点の平均価格は1月並みまで下落。ただし、GfKジャパンでは価格競争からの単価下落というよりも、低価格商品までラインアップが広がったことで、結果的に平均単価が低下したと見ており、市場拡大の後押しの要素としている。

販売数量の推移と国内販売数量予測販売数量の推移と国内販売数量予測(クリックすると拡大します)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]