指紋認証機能を搭載したケータイはすでに日本でも発売されているが、CECTのT150は899元(約1万2500円)と、中国ケータイとしてはミッドレンジより下に位置するベーシック端末の価格帯でありながらも同機能を搭載している。中国初の指紋認証搭載とのことで、この価格でこの機能を搭載してくるあたりが中国メーカーの底力であろうか?
CMは会社の上司が部下のケータイをこっそり覗き見ようとして「あれ?電源が入らない!」と驚いているシーンがあるなど内容もユニークでわかりやすい。また重要データを見るには正副2つの指紋認証が必要のようだ。
さらに各指先の指紋を電話帳に登録しておき「右手の親指は上司、人差し指は秘書、中指は運転手、左手の人差し指は妻、中指は息子」のように、指先だけで10名の電話番号へワンタッチダイヤルもできる。数字キーを押さなくとも利用できるため、お年寄りにも使いやすいとCMでは宣伝していた。
このように「機能がすごい」ではなく「指先を使うだけで何でもできちゃう!」と便利さをアピールするCMの作り方は非常にうまい。
しかもお手ごろ価格であれば、ついついテレビ画面に出ている電話番号に電話して注文してしまうだろう。ただし実際にどこまでの認証率があるかは試して見ないとちょっと心配でもある。中国メーカー製だけにそのあたりは実機を買ってぜひ試してみたいところだ。
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