サイバーエージェントが11月11日に発表した2008年9月期連結決算は、営業利益が前年同期比15.9%減の46億2900万円だった。ベンチャー企業の投資育成事業が株式市場の低迷で大幅に落ち込んだ。広告代理などインターネット関連の既存事業や外為証拠金取引(FX)事業が好調だったうえ、ブログのAmeba事業の赤字幅も縮小したが、補えなかった。
売上高は同15%増の870億9000万円だった。広告代理などの既存事業は同22.5%増の812億1000万円、Ameba事業は同87.9%増の37億4000万円だった。反面、投資育成事業は72.5%減の21億円にとどまった。業績が低迷した投資先の減損会計適用が響いた。
Amebaのページビューは国内のページビューランキングで2008年9月にはYahoo! Japan、楽天に次ぐ3位になった(1年前は26位)だった。芸能人ブログの充実などソフト面で高水準の投資を継続していることが寄与した。
2009年9月期の営業利益は2%増の47億円になる見通し。FX事業は、保守的な予想で横ばい。既存事業は体制の見直しが終わったネットプライスドットコムの再成長もあり、18%増益を見込む。Amebaは「来年中ごろには単月黒字化する見通し」(代表取締役社長の藤田晋氏)で通期の赤字幅も10億円縮小し4億円程度にとどまるという。投資育成事業は株式市場環境の悪化などで4億円の赤字に落ち込むと想定している。
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