Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は、オーストラリアの通信業者Telstraの年次投資イベントで現地時間11月6日、Googleにとって携帯OS「Android」の構築は財務上の見通しが定かでないと思うと述べた。
Android開発はGoogleにとって容易ではなかった、とBallmer氏は語った。「Googleは頭の切れる人材を雇えるとか大勢の人を雇用できるとか、いろいろ言われているが、ある意味で彼らのスタートはずいぶん遅かった」
Ballmer氏は、AndroidでGoogleが利益を出せるかどうか疑問だと述べた。「私にはその戦略がまったく理解できないが、わかる人もいるのだろう。もし私が株主総会やアナリスト会議に出席して『売り上げモデルのない新製品を発表したところだ』と言ったとしたらどうだろう。投資家が十分に受け止めてくれるかどうか確信がない。しかし、GoogleがAndroidについて投資家に説明しているのは、そういった種類のことだ」
GoogleがOSを無償で提供し、その代わりに携帯端末には無料で同社の検索が設定されるという考え方であっても、抜け目のない通信業者であれば検索を有料にすることを求める可能性があると思う、とBallmer氏は述べた。
利益を確保できるかどうかがはっきりしていなければ、OSの改善がなおざりにされかねない、とBallmer氏は言う。全体の情勢を見れば、ほかにもっと気になる競争相手がいるというのだ。
「携帯分野における競合企業のリストで、Googleが最上位にいるわけではない。いつかそうなるかもしれないが、現在のところは(違う)」と、Ballmer氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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