環境に優しくあるためには昔のローテクに戻るのが一番良い、ということもある。
Amazon.comは米国時間11月3日、消費者が商品を手にするまでに開封しなければならない包装を削減する取り組みを、複数の小売業者と開始したと発表した。
Amazon.comは従来、あらかじめ箱詰めされたり、ビニールで包装されたりした商品をさらに、Amazonと書かれた箱に入れて発送していた。今回の取り組みにより、商品は茶色いボール紙の、シンプルな箱に入れられて発送される。箱の前面にはAmazon.comの名前のほか、場合により、小売業者の名前もつけられる。
実在の店舗では、メモリカードなどが、万引きを防ぐために不自然なほど大きなパッケージに入れられて販売されていることが多い。しかし、Amazon.comを通じて購入したTranscendのメモリカードは、再生紙で作られた厚紙の封筒に入れられて発送される。また、Fisher-Priceの海賊船セットのような子ども用玩具は厚紙製の保護パッドがつけられ、人形や付属品をビニール袋に入れられた状態で、茶色の箱に入れて発送される。
新しい包装は、開封時のストレスを低減するうえ、環境により優しくなると、Amazon.comは言う。
興味深いことに、Amazon.comはこの取り組みを「Frustration-Free Packaging Initiative(フラストレーションのない包装の試み)」としている(どれだけの企業が、消費者をイライラさせてきたことを、過去に認めているだろうか)。
米国内では、すでにこの簡易包装が始まっている。米国外の消費者は2009年の初めまで、「イライラする包装」に我慢しなければならない。
しかし、消費者が注文したすべての商品が開封しやすくなるわけではない。Amazon.comはMicrosoft、Fisher-Price、Mattel、Transcendの商品の中から19点に限定して同サービスを開始する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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