Amazon.comの第3四半期(7〜9月期)の売上高はアナリストの予想と一致していた。だが、オフラインおよびオンラインの小売業者に影響を与えている経済不況に対し、電子商取引がどれほどの免疫力を持っているかは不明だ。
9月30日締めの同四半期にAmazonが計上した売上高は42億6000万ドルで、2007年第3四半期の32億6000万ドルに比べて31%増となった。この数字は、2007年夏からの同社予測値の下限に相当する。Amazonは売上高の予測値を42億〜44億ドルとしていた。アナリスト予想の平均値は42億8000万ドルとなっていた。
AmazonのライバルであるeBayは先週、第4四半期売上高の予想値を下方修正した。これに対してウォール街では、Amazonがホリデーシーズンをどのように乗り切ろうとしているかに興味を示していた。Forrester Researchは、軟弱な経済状況から、このホリデーシーズンで初めてオンライン小売販売の成長率が鈍化すると予想している。
Forresterの予想では、このホリデーシーズンにおけるオンラインからの出費は440億ドルとなっている。この数字は、前年比で12%増となっているが、これまでのオンライン小売の成長率としては最も低い伸びとなっている。
決算発表後の電話会議でAmazon幹部らは、同社のデジタルブックリーダ「Kindle」の販売が継続的に予想を上回っていること、そして、同デバイスのアップグレード計画は早くとも2009年まではないことを明らかにした。
同四半期の純利益は、前年同期比48%増の1億1800万ドル(希釈後1株当たり0.27ドル)で、前年同期の純利益は8000万ドル(希釈後1株当たり0.19ドル)だった。
Amazonは、重要なホリデーシーズンを含む第4四半期(10〜12月期)について、売上高を60億〜70億ドルと予想している。この額は6〜23%の成長率を示す。電話会議において、同四半期に関して他に詳細は語られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」