Amazon.comが、新しいコンテンツ表示形式を採用した「Amazon WindowShop」のベータサービスを立ち上げた。「Cooliris」(旧「PicLens」)を使ったことがある人にはなじみ深いインターフェースを持つWindowShopでは、Amazon.comのオンライン商品群が巨大な壁に映し出されており、ユーザーは画面を上下左右にスクロールしたり拡大縮小したりしながら商品を探して購入できる。このツールはAmazon.comが開発したもので、同社のストレージサービス「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」ですべて運用されている。
商品のサムネイルを映し出している巨大な壁には、インタラクティブに操作できるタイルが商品カテゴリごとに並べられており、このタイルを拡大するとブラウザウィンドウのほぼ全面に表示することができる。拡大すると、映画、テレビ番組、音楽などがすぐに再生され、Amazon.comの商品ページに掲載されているのと同じプレビューを見ることができる(終了させるには1回クリックすればいい)。
われわれはこれまで、サムネイル利用のアイデアを取り入れたショッピングサイトをいくつか取り上げてきたが(たとえば「Zoomii」)、レスポンスが速く、自社がサポートしているのはWindowShopが初めてだ。Amazon.comの告知によれば、音楽関連商品は新曲のリリースに合わせて毎週火曜日に更新されるという。映画、テレビ番組、それに書籍についても同様だ。
商品を探すときに、大多数の人がAmazon.comの通常サイトではなくこちらを利用するようになるとは思いにくい。WindowShopには非常に重要な機能となる検索機能が備わっていないため、人気の高いショッピングサイトであるAmazon.comの代わりというよりは、コンテンツの陳列ケースといった方が近いからだ。だが、この新しい表示形式は、「PLAYSTATION 3」や任天堂の「Wii」のようなウェブ機能を持つ家庭用娯楽機器や、セットトップボックスでの利用の道を開くものと言える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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