NECとNECアクセステクニカは10月29日、次世代高速無線LAN規格IEEE802.11n対応のワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR4500N」を発表した。ルータ単体モデル(親機)に加え、USBスティックタイプ子機「AtermWL300NU-G」とのセットモデルを用意し、同日より販売を開始する。価格はいずれもオープンとなる。
AtermWR4500Nは、11nテクノロジーを採用することで、従来の11g(規格値54Mbps)の約3倍となる最大150Mbpsの高速通信を実現した。Draft IEEE802.11n対応のPCや、無線LAN子機との通信にも対応している。
アンテナや無線回路などの送受信機能を最適化した、独自の「ロングレンジ設計」により、2階などの離れた部屋にある子機との接続時においても高速通信が可能。従来の11g対応製品「WR1200H」と比較して大幅な高速通信を実現した。
ルータに仮想的に2つのアクセスポイント名を定義する「マルチSSID」機能に対応し、「AES」に対応した無線LAN端末と、「WEP」のみに対応した端末を混在して利用できる。セカンダリSSIDを停止する機能も搭載した。
また、最適なチャネルを手動で選択する煩雑な作業に代わり、自動的に最適なチャネルを選択する機能を搭載。起動時に近傍のアクセスポイントの利用チャネルや電波強度を確認し、あらかじめ設定されたサーチ対象帯域の中から自動選択できる。さらに、スムーズな初期導入設定を配慮し、インターネットの接続設定に必要な動作モード選択をボタン操作だけで自動設定できる「らくらくネットスタート」と、無線LANの接続設定をボタン操作だけで自動設定できる「らくらく無線スタート」も搭載した。
本体デザインには、通信用のアンテナを2本内蔵したシンプルなデザインを採用。使用部品点数の削減と最適なアンテナ設計により、従来のアンテナ外出しタイプのDraft11n対応製品「WR8400N」と比較して容積を約50%小型化している。
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