今回の増額は、前期業績の黒字浮上と同様に経費削減が主な要因。ただ、楽天と共同で取り組む次世代行動ターゲティング広告も含め、新たな収益の柱の育成が順調に進んでいることが確認されている。
ひとつは子会社のジェイケンが手がける携帯電話向け着せ替えサービス。このほど、少ない素材から容易に着せ替えツールを製作できる新サービス「きせかえビルダー」を発表。コンテンツホルダーやコンテンツプロバイダなどへの販売を行っていく方針だ。
ドリコム本体でも、新商品を相次いで投入している。ポータルやコミュニティ、日記などの機能を備えた携帯電話向け大規模ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイト構築システム「ドリコム モバイルCGM」の提供を開始している。
2006年2月の株式公開当時、株価は600万円を超える場面もあったが、その後のネット株人気後退と自社の業績悪化でほぼ一貫した下落を続けてきた。2008年10月10日には株式公開来最安となる6万5900円まで売られる場面もあった。
東京市場が下値を模索する展開が続いており、新興市場のネット関連株も神経質な動きとなっている。ドリコムは本業特化とともに新事業の育成を着実に推進。静かに復活の道を歩み始めており、今後、全般相場が復調に転じれば、大きく見直される場面も訪れそうだ。
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