「Windows Vista」の次のアップデートが、2008年10月最終週にベータテストに入る予定だ。このベータ版では、Blu-ray対応ドライブのサポートを含む複数の機能強化が提供される。
Microsoftは米国時間10月24日、「Windows Vista Service Pack 2(SP2)」のベータ版を10月29日にリリースすることを、ブログ記事で認めた。
Windowsを担当する幹部のMike Nash氏は、ブログで次のように述べた。「われわれはシングルサービサビリティモデルを採用したので、これらの改良点は、Windows Vista(クライアント)と『Windows Server 2008』(サーバ)の両方をカバーする単一のサービスパックに組み込まれている。これにより、顧客にとっての実装とテストの複雑さは最小になるはずだ」
Microsoftは10月20日の週に入って、Vista SP2に取り組んでいることを明らかにしたが、詳細は明かさなかった。しかし、同社のサポート情報ページに10月2日掲載された文書は、ベータ版がまもなく登場することを示唆していた。
Blu-rayのサポートのほかにも、MicrosoftはVista SP2で「Bluetooth 2.1」のサポートを追加し、同社のデスクトップ検索技術の最新版「Windows Search 4.0」を組み込む予定だ。
ただしMicrosoftは、Vistaへのアップグレードを検討しているユーザーに向けて、SP2を待つことなくアップグレードするよう推奨した。
Nash氏はこう述べている。「皆さんから尋ねられるだろうと予想がつく1つの質問は、『SP2まで待つべきだろうか?』というものだ。実際のところ、『Windows Vista SP1』は素晴らしいプラットフォームで、Windows搭載の新しいPCで入手できるし、Windows Vistaの『ゴールド』リリースをインストールしたシステム向けの無料ダウンロードとしても入手できる。SP2が出荷された時にはそちらを推奨するが、現在において最良の選択肢はWindows Vista SP1だ」
更新情報:SP2のリリース時期について尋ねたが、Microsoftは、SP2の最終版リリース日について話すのは時期尚早だと回答した。
「いつものように、最終版のリリース日は品質に基づくものであり、われわれはベータテストで顧客およびパートナーからのフィードバックを調査し、その後で最終版の配布日を設定する」と、Microsoftの関係者は述べた。
今回の発表は、10月27日に開幕する「Professional Developer Conference」(PDC)に先んじて行われたが、Microsoftは、PDCで「Windows 7」の詳細を明らかにするとともに、開発者にプレベータ版を配布する見込みだ。
更新情報2:ZDNetのブロガーであるMary Jo Foley氏が指摘したとおり、Vista SP2の最終リリースは2009年前半になる予定だ、とMicrosoftは同社サイトで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」