Intelは、インターネットを適切に扱えないと「iPhone」を酷評した同社幹部の発言について、米国時間10月23日に「訂正」を行った。
問題の発言は、20日から21日にかけて台北で開催された「Intel Developer Forum」(IDF)で同社のShane Wall氏とPankaj Kedia氏が口にしたもので、CNETの姉妹サイトZDNet Australiaがこれを報じた。両幹部は「ARMのチップはインターネットに対処できない」というIntelの説得力に欠く主張を台湾で蒸し返し、Intelのx86アーキテクチャによる低消費電力プロセッサ「Atom」さえ採用すればすばらしいものになるスマートフォンの例として、iPhoneを取り上げた。
ところが、IntelのブログChip Shotsで23日午後に掲載された記事は、同社で低消費電力化の取り組みを率いるAnand Chandrasekher氏による、IntelからAppleとARMに対する正式な謝罪としか受け止めにくいコメントを伝えている。Chandrasekher氏は2人の同僚の発言を覆し、スマートフォンの重要な設計パラメータである電力消費の数値について、iPhoneのようなスマートフォンや世界の90%以上の携帯電話で採用されているARMのパートナーによる製品に比べ、Intelの現行の低消費電力x86プロセッサは遠く及ばないことを認めた。そのブログ記事の全文を引用する。
Anand Chandrasekher氏は、台湾の「Intel Developer Forum」で昨日チームのメンバーが行った発言を訂正した。Chandrasekher氏は、Intelのウルトラモビリティ製品を担当するグループのゼネラルマネージャーとして、Intelの低消費電力プロセッサAtomが、電話機形状の機器に搭載されたARMプロセッサのバッテリ持続性に対抗する段階にないこと、また、超低消費電力の分野で競争力をつける計画がIntelにはあるが、まだその段階にはないことを認めた。次に、Appleが提供しているiPhoneは非常に革新的な製品であり、新しい活気に満ちた市場機会をもたらしている。台湾における問題の発言は不適切なものであり、Intel関係者は特定の顧客企業の設計についてコメントをするべきではなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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