2006年6月からすべての住宅に火災報知器の設置が義務付けられた。実際のところどれくらい普及しているのだろうか?20代から40代を中心とするネットユーザー男女421名の回答を集計した。
回答者の自宅の築年数は「10年以上」が303名(72.0%)、「5年〜10年未満」が69名(16.4%)、「1年〜5年未満」が49名(11.6%)。住居の内訳は「持ち家:一軒家」が203名(48.2%)、「持ち家:マンション」が69名(16.4%)、「賃貸:一軒家」が21名(5.0%)、「賃貸:マンション・アパート」が119名(28.3%)、「その他」が9名(2.1%)。
火災警報器の設置が義務化になったことを知っていたか?との問いには、67.7%が「知っていた」と回答。しかし、義務化から2年が経過しているにもかかわらず、3割強が「知らない」としていることから、認知が徹底しているとは言えないことが伺える。
「自宅に火災警報器や煙警報器を設置している」としたのは45.6%と半数以下。自宅の築年数別で見ると、築年数が古いほど設置率は下がる傾向が見られ、「持ち家:一軒家」では、築年数が「1年〜5年未満」で58.8%と半数を超えるものの、「5年〜10年未満」で36.7%と下がり、さらに「10年以上」で23.1%と4分の1に満たない。
また、マンションは一軒家に比べると設置率は高く、築10年未満の持ち家マンションでは90%以上が設置しているが、「10年以上」では61.8%と30ポイント近く低かった。
一方、消火器については、約半数の48.0%が「置いてある」と回答。自宅の築年数別に見ると、火災警報器とは対照的に、築年数が古いほど設置率は上がっており、「持ち家:一軒家」では、「1年〜5年未満」では29.4%と低いが、「5年〜10年未満」では46.7%と半数近くまで上がり、さらに「10年以上」で59.0%にのぼった。
火災警報器や煙警報器を設置している人の設置場所は、複数回答形式で、「キッチン」が88.0%と最も多く、次いで「寝室」が55.2%、「リビング」が 53.6%といった順。設置場所と定められている「キッチン」や「寝室」の他に、「リビング」が半数を超えているのが興味深い。卓上コンロの使用や喫煙が影響しているのかもしれない。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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