Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、今でもYahooに関心を抱いており、米国時間10月16日にフロリダ州オーランドで開催されたGartner ITXpoの基調講演において、Microsoftがインターネット検索のパイオニアであるYahooを適切な価格で買収することには今でも意味があると述べた。
Ballmer氏の発言は以下のとおりである。
われわれが(Yahooに対し)提案したのは33ドルであり、今日の株価は11ドルである。Yahooが売却したくなかったのは明らかである。おそらく彼らはまだ1株33ドル以上の価値があると考えているのだろう。
私は今でも、Yahooの株主とわれわれにとって意味のある提案であると考えている。
Yahooの株価は、この5年間の最安値に近い金額で取引されており、15日には1株11ドル台にまで下落したが、16日の取引では一時的に13.8%上昇した1株約13.35ドルとなった。
Microsoftは声明を発表し、Ballmer氏の発言を打ち消そうとした。
Microsoftは声明で、「われわれの立場は変わっていない」と述べた。「MicrosoftはYahoo買収に関心はない。両社間の話し合いもない」(Microsoft声明)
しかし、Microsoftの本社があるレドモンドの外に少なくとも1人、YahooとMicrosoftの取引に意味があると信じている人物がいる。
Yahoo取締役であるCarl Icahn氏だ。2社の間の距離を縮めようと、物言う株主としてYahooとの間で委任状争奪戦を繰り広げた人物である。同氏は15日、CNBC出演中に同様の所感を表明した。
テレビ討論においてIcahn氏は、次のように述べた。
私は、MicrosoftとYahooの間に遅かれ早かれ何らかの取引があるべきだとこれからも主張し続ける。私はそれを非常に強く確信している。
Yahooとの委任状争奪戦において和解に達する前にIcahn氏は、Microsoftとともに、MicrosoftがYahooの検索事業のみを買収するという共同提案を提示した。Yahooはこの提案を拒絶している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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