Intelは米国時間10月14日、2008年第3四半期の決算で、売上高が過去最高の102億ドルを達成したと発表したが、第4四半期については慎重な見通しを示している。
チップ製造業界で最大手のIntelによると、純利益は20億ドルで、前年同期から12%増加したという。1株あたりの利益は35セントだった。Thomson Reutersは以前、売上高が103億ドル、1株あたりの利益が34セントと予測していた。Intelの前年同期の決算では、売上高101億ドル、純利益19億ドル(1株あたり31セント)だった。
しかし、Intelの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるPaul Otellini氏は、ニュースリリースの中でこうした好成績を発表したすぐあとに続けて、慎重な見通しを述べた。「第4四半期に目を向けると、金融危機が末端顧客の需要にどのような影響を及ぼすか、把握するのが難しい」
同社はまた、「不安定な経済状況のため、Intelは、今四半期の中間期で見通しを更新して発表するつもりだ」と述べた。この点について、同社は次のような警告を付け加えた。「世界の経済状況における現在の不安定さは、経済全体にリスクをもたらす。より厳しくなる金融引き締め策やネガティブな金融関連のニュースに触れて、消費者も企業も購入を見合わせる可能性があり、製品需要やその他の関連する事柄に悪影響を及ぼし得るからだ」
重要な指標である粗利益率は、2008年第2四半期の55.4%から第3四半期の58.9%へと上昇した。この粗利益率改善は、主にマイクロプロセッサの製造コストが下がり、売り上げが伸びたためだという。
しかし、第4四半期については、その粗利益率も59%前後になるという予測で、第3四半期からほぼ横ばいとなっている。また、同四半期の売上高は101億ドルから109億ドルの範囲を見込んでおり、以前の見通しより範囲を下方修正している。
そのほか、特筆すべきことは以下の通りだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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