サブプライムローン問題が一段と深刻化し、原油価格は史上最高値付近で高止まりしている。グローバルな金融市場はメルトダウン寸前のように思える。
そんな状況でも、Intelは堅調な2008年第2四半期決算(4-6月期)を発表した。
2008年第2四半期におけるIntelの1株当たり利益は、前年同期の22セントから28セントに急上昇した。売り上げは、前年同期の86億8000万ドルから94億7000万ドルに増加している。さらに、2008年第3四半期の売り上げが100億〜106億ドルに伸びるとの予想を好感し、同社の株価は決算発表から数時間後に高騰した。同社はまた、2008年第3四半期の粗利益率は約58%(プラスマイナス2ポイント)と予想している。
だが、2008年第2四半期の粗利益率は55.4%にとどまった。同年第1四半期の53.8%からは上昇しているが、予想していた56%には届かなかった。もっとも、市場で起きていることを考えれば、まったく驚きというほどではない。低価格ノートPC向けマイクロプロセッサの販売でAdvanced Micro Devices(AMD)とシェア争いをしているとなればなおさらだ。
だが、Intelに不満はないはずだ。デスクトップPCからノートPCへの移行が進んでいることから、同社は大きな恩恵を受けている。Intelはプレスリリースの中で、モバイル向けマイクロプロセッサおよびチップセットユニットの両部門で新記録を達成したと述べている。
Intelの電話会議は米国時間7月15日午後に始まるが、事前に出されたプレスリリースの中には、次のようなコメントが引用されている。
「Intelは2008年第2四半期も堅調で、売上予想の範囲の上限にあたる数字を達成し、利益は前年同期比で大幅に増加した」と、Intelの社長兼最高経営責任者(CEO)、Paul Otellini氏は述べた。「2008年下半期に入っても、マイクロプロセッサおよびチップセット製品に対する需要は、世界のあらゆる地域、あらゆるセグメントで引き続き高いだろう」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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