Microsoftがオランダで現地時間10月14日、企業向け電話通信分野へのさらなる進出を目指し、ユニファイドコミュニケーションソフトウェアのアップデートに取り組んでいると発表した。
「Office Communications Server 2007 Release 2(R2)」と名づけられたこの新版は、現在非公開のベータテストを実施中で、2009年2月にリリースされる予定だ。R2は、約1年前にリリースされたMicrosoft初のビジネステレフォニー製品のアップデート版で、グループチャット機能とスクリーン共有技術を追加している。
Microsoftは、Fortune 500企業の約半数がOffice Communications Serverを1つ以上インストールしていると述べたが、売り上げの推計については公表していない。また、同ソフトウェアの利用者のうち、単に社用インスタントメッセージングに使っている人に比べ、電話通信に活用しているユーザーはどの程度いるのかについても、具体的な数字を示さなかった。
「Office Communications Serverの現状としては、当社はインスタントメッセージングという点で予想以上の支持を獲得し、浸透を果たしてきた」と、Microsoft Business Divisionの責任者を務めるStephen Elop氏は、取材に対して述べた。しかし、電話通信という点では、Microsoftはまだ「早期導入」の段階にあるという。
Elop氏は、新版リリースについて売上高や販売ユニット数の目標値を明かさなかったが、同ソフトウェアはこれまで社内の予想を上回る成績をあげてきたと述べた。
「この先まだ数段階にわたって前進する必要があるが、これまでの道のりは順調だ」とElop氏は述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」