Microsoftが、電話通信技術市場へのさらなる進出を試みている。
音声およびデータネットワークの統合によって、ユニファイドコミュニケーション市場への進出を大きく図るMicrosoftは、企業向け電話システム用ソフトウェアのテスト版を初めて発表する。
Microsoftは2006年6月、ユニファイドコミュニケーション市場進出に向けたプランを披露した。そして同社は今週、プライベートベータを発表することで「Office Communications Server」と呼ばれる同社通話処理ソフトウェアを2,500人のユーザーに試してもらう予定だ。
「言うまでもなくこれは、ユニファイドコミュニケーションというビジョンの実現に向けた重要なマイルストーンとなり、そのようなビジョンを備えた音声コンポーネントをユーザーが手にする初の機会となる」と、Microsoftのユニファイドコミュニケーションズグループで製品管理のディレクターを務めるChris Cullin氏は言う。
「Live Communications Server」の名で知られる前回のバージョンは、インスタントメッセージング(IM)機能と、社内の誰がオンライン状態にあるかを確認するための機能を主な目的とした製品にすぎなかった。
2007年の第2四半期末までに発表予定の次のバージョンでは、企業ユーザーは、同ソフトウェアを使用して、既存の電話システムを利用したインターネット経由の通話もできるようになる。ユーザーはまた、Microsoftのパートナー企業から提供されるイヤホンやヘッドセットを使用して、自分のPCから電話をかけることも可能になる。
同ソフトウェアは、MicrosoftのOffice製品にも組み込まれる予定で、そうなればユーザーは、「Outlook」や「Word」で誰かの名前をクリックするだけで、その人物が社内で在席しているかどうかを確認し、電話をかけることができるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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