ではケータイとして使ってみよう。本体をひっくり返し電源キーを入れると、中国トンデモケータイにありがちな大音響のスタートアップサウンドを奏でながら起動する。
実はこの形状、手に持ってみると意外と持ちやすい。人間工学を研究した結果がこの自動車ケータイのデザインになったのでは、と思えるくらい持ちやすいのだ。この外観ながらも、実は持ちやすいデザインとは、やっぱり中国は侮れないものである。
さて、電源を入れてしまえば、あとは本体の4隅にタイヤがある以外はフツーの中国ケータイと変わらない。タッチスクリーンで音楽や動画再生ができたり、手書き入力ができたりと、機能も一般的なものだ。
そして、こんなケータイなのにBluetoothが搭載されているのが中国。そこのあなた、ケータイ同士を向かい合わせて赤外線でデータの送受信していませんか?中国では、こんなケータイを持った連中が、Bluetoothでファイルの送受信をしているのです。
おっと、操作中をしていたら着信だ。あれ?本体の上のほうが光っている?と思ったら、なんと着信時はヘッドライトが光るようになっているようである。
噂によると、他社から出ている自動車ケータイはライトが音楽に合わせて点滅したり、白一色ではなく赤や青など派手に光まくるらしいが、今回買ったものは上品に白く光るだけ。だれかに電話してもらえば、これは暗闇でライトとして使えるかもしれない明るさだ。
ところで画面はタッチパネルだが、スタイラスペンはどこに収納されているのだろう?取扱説明書にはそこまで記載がなく、本体をよーく調べてみると、なんと左のヘッドライト部分がスタイラスペンになっている。
ペンの内部は透明素材になっており、着信時は本体内部のライトが光る。その光がヘッドライトまで伝導されるというわけである。このアイデア、ほかのメーカーでも参考になるのではないだろうか?
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)