なぐさめコミュニティ「リグレト」、モバイル版をリニューアル--飛び交う「ありがとう」はまもなく1000万回に

岩本有平(編集部)2009年03月31日 12時00分

 ディヴィデュアルは3月31日、同社が提供するコミュニティサービス「リグレト」のモバイル版をリニューアルする。

 リグレトはユーザーが投稿した「へこんだ話」に対して、ほかのユーザーが慰めるというコミュニティサービスだ。ユーザーができる行動は(1)へこんだ話の投稿(2)投稿された話に対する「なぐさめ」コメントの投稿(3)へこんだ話についたなぐさめコメントへのお礼「ありがとう」の送信――という非常にシンプルなもの。

 ユーザー登録はメールアドレスのみで可能。へこんだ話を投稿する際に登場するキャラクター「ヘコミン」の色設定を変更する以外、ハンドルネームを含めて個人を特定できる情報は一切登録の必要がなく、完全匿名で利用できる。フルFlashで描画されたかわいいインターフェースも相まって、いわゆる「荒らし」のほとんどないコミュニティが形成され、これまで23万件近いへこんだ話と101万件のなぐさめ、960万回のありがとうがそれぞれ投稿(3月31日10時30分時点)されている。2009年2月からは、ユーザー登録なしで「ありがとう」の送信も可能になった

「リグレト」モバイル版の新しいインターフェース 「リグレト」モバイル版の新しいインターフェース

 同社では2008年9月にPC版のサービスを開始。同10月にはモバイル版を提供していたが、今回のリニューアルでインターフェースを一新させた。PCサイト同様Flashをベースにしながらも、HTMLサイトのようにショートカットキーに対応。操作性を向上させたほか、気になった投稿のURLをメールで送信できる紹介機能を実装した。そのほか、ユーザーの注目を集めた投稿を閲覧できる「ベスト・ヒット」のコーナーも設置。また、これまでバージョン2.0以降にのみ対応していたFlash Liteのバージョンを拡張させ、バージョン1.1での利用も可能になった。

ドミニク氏 ディヴィデュアル取締役のドミニク・チェン氏

 このサービスの驚くべき点はユーザーのアクティブ率にある。PCからのアクセスでは、月間の平均滞在時間は6時間27分となっており、へこんだ話の99.8%にはなぐさめのコメントがつくという。コメントはへこんだ話の投稿から平均で5分以内につけられており、1つのヘコんだ話に対しては平均5件程度のコメントが付くといった具合だ。ユーザーの属性については7割が女性。年代別では10代が25%程度と多数を占めるが、20〜30代を中心に幅広い利用者を誇る。

 「自分たちでも想像していないくらいに成長した」――ディヴィデュアル取締役のドミニク・チェン氏はリグレトについてこう語る。同社はもともとメディアアーティストとして活動していた代表取締役の遠藤拓己氏とNTTインターコミュニケーション・センターの研究員だったドミニク氏が設立したベンチャー企業だ。

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