パナソニックは10月7日、テレビの生産累計が3億台を達成したと発表した。今年はテレビの生産を開始した1952年から数えて56年目となる。テレビメーカーで生産累計3億台に達成したのは初とのことだ。
同社では1985年に1億台、1998年に2億台の生産累計を達成。ナショナルブランドからパナソニックブランドに変更されたのは1988年であった。3億台の内訳はナショナルブランドで約1億台、パナソニックブランドで約2億台となる。
1952年11月の白黒テレビに始まり、1960年には業界初となるカラーテレビの生産を開始。ブランド名もその時々にあわせて変化してきた。1965年に登場した家具調白黒テレビ「嵯峨」、省エネ回路を搭載した「クイントリックス」(1974年)、1億台記念モデルとなった「α2000X」(1985年)が登場。その後も1990年には大ヒットを記録した「画王」、フラットブラウン管を採用した「T(タウ)」(1998年)を経て、2003年から現ブランドである「VIERA(ビエラ)」を採用している。
現在は、プラズマテレビ、液晶テレビの両方式を手がけ、2006年には世界最大となる103型のプラズマテレビ量産技術を確立。生産体制もディスプレイは国内で集中生産し、セットは世界各地の消費地に近いところで組み立てる、といったグローバル展開で運営しているという。
パナソニックでは「常に『先進のテクノロジでお客様にご満足をお届けする』という基本を堅持し、次なる4億台の達成に向け、映像事業をより積極的に推進することで、世界の映像文化の更なる発展に、人々の豊かな暮らしの創造に貢献していく」としている。
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