NVIDIAがシリコンバレーのうわさの中心になっている。1つはあるアナリストが米国時間10月6日に発表したリポートに起因したもので、もう1つはAppleの「MacBook」の最新機種に関連したものだ。
Pacific Crestのアナリストは6日、世界最大級のグラフィックスチップサプライヤーであるNVIDIAがチップセット事業を売却するといううわさに再び火をつけた。その一方で、NVIDIAが最新のMacBookで重要な役割を果たすといううわさも根強く飛び交っている。
Pacific CrestのアナリストがNVIDIAの見通しに対する悲観的なリポートを発表したことを受け、同社株価は6日、値下がりした。このリポートで、アナリストは、NVIDIAが2009年にチップセット事業から撤退することを「われわれの調べにより確認した」と記している。
NVIDIAのチップセット(Media and Communications Processor(MCP)とも呼ばれる)は、自社グラフィックスプロセッサ向けのチップである。これまでNVIDIAはチップセット事業の撤退を否定してきた。
同アナリストはまた、NVIDIAが芳しくない第3四半期(10月締め)の業績予想を発表すると推測している。NVIDIAは7月に自社プロセッサとチップセットの問題を開示しており、それ以来、アナリストによるレポートや報道は否定的なものになっている。
これだけではない。Pacific Crestはまた、Intelが今後「Montevina」(開発コード名)を刷新することで、NVIDIAは2009年にノートPCにおけるシェアを失う可能性があるとも述べている。
しかし、全ての話が否定的なものばかりではない。10月に発表が予想されている最新のMacBookで、NVIDIAが重要な役割を果たすといううわさが根強くある。最新のものとしては、NVIDIAは新しい同社の技術を搭載した次期MacBookのプロトタイプを社内で披露するといううわさがある。
NVIDIAのノートPCに関するホームページに掲載されている薄型のノートPCの画像は、MacBookの可能性があると指摘する人もいる。しかし、単に一般的なアートワークと考えるのがより妥当な解釈だろう。
Appleは、NVIDIAのグラフィックスチップを同社の「MacBook Pro」で採用している。しかし、MacBookと「MacBook Air」ではIntelの統合型チップを使用している。MacBookとMacBook Airがどちらかが、NVIDIAの新しいグラフィックスチップを搭載する可能性はある。
NVIDIAはうわさに対するコメントを拒否した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」