人工知能による会話マーケティングの可能性

鳴海淳義(編集部)2008年10月08日 10時07分

 日産NOTEといえば、アニメ「The World of GOLDEN EGGS」のキャラクターが愉快に喋る、あのCMを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。実はCMだけでなく、ウェブサイト「NOTEにのって!.com」もおもしろいことになっている。人工知能を用い、ユーザーの質問にCMのキャラが反応してくれるというものだ。

人工知能がサイト内のナビゲータ役に

 NOTEのウェブサイトを開くと、いきなりコーチの姿をしたキャラクターが現れ、「よぉうし!質問があればどんどんしてくれっ!試乗特訓についてわからなければ、俺に聞け!」と怒鳴りつけてくる。

CAIWA日産NOTEのウェブサイト。トップページからコーチが話しかけてくる

 テキストボックスにいくつか適当な文章を入力すると、「そうか。俺は試乗特訓のコーチだ! NOTEは低燃費系でビュンビュン系だぞ。何か特訓について聞きたいことがあったら入力してくれ!入力はネセサリーだぞ!」。とにかく試乗特訓について聞けと急かす。

 自動車に関連したキーワードとして、とりあえず「燃費」と入力してみた。すると「NOTEに燃費計があると、走っているその瞬間の燃費がわかるぞ!便利じゃないか?!試乗特訓ムービーでは、その燃費計がどんなものか観られるぞ!」と教えてくれた。ちゃんと会話になっている・・・。

 こんな具合にユーザーとコミュニケーションを重ねながら、ユーザーが探しているコンテンツに導くのが、このキャラクターの役割となる。これを裏側で実現しているのは、ピートゥピーエー(PtoPA)が開発した人工知能ソフトウェア「CAIWA」だ。

 CAIWAはコンピューターと人の間で会話を成り立たせる。ウェブやモバイル、ロボットなどデバイスを選ばずに導入できるという。

 「CAIWAの特徴は、基本辞書と専用のオーサリングツールにより、コミュニケーション用のDBを簡単に構築することができる点にある。そのため、ユーザーが発した質問に対して、容易に認識の幅を広げられる」(PtoPA 営業部 淺野啓三氏)。

CAIWAPtoPA コンテンツグループ  淺野啓三氏

 オーサリングツールには日本語をどんどん入力していけばいい。想定される会話のストーリーを思い浮かべ、話題を考えて、話題の結論へと絞り込む。

 回答と同時に付加情報として、URL、音声、映像なども表示できる。淺野氏は、「専門知識がなくても、ツールから一通りの会話を作り上げることができる」という。

 日産はNOTEのウェブサイトの第1弾で、GOLDEN EGGSのキャラがユーザーの質問に一問一答で答えてくれるという基本的なコミュニケーションを用意した。

CAIWA日産NOTEのウェブサイトの第1弾、「なんでも聞いて!」のコーナー

 現在の第2弾はそれを一歩進めて、コーチにトップページからのナビゲータ的な役割を与えた。質問と回答を繰り返しながら、試乗特訓について説明しつつ、適切に誘導していく。

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