ピートゥピーエーは4月9日、雑音の多い環境でも高精度の音声認識を行える「韻律解析システム(PA:Prosody Analyzer)」技術を開発したと発表した。コミュニケーション用ロボットなど、雑音の中で人間と会話するシステムへの採用を見込む。
同社のPA技術では、音声の波形特性をもとに、入り混じる複数の音声から特定の1つを認識できる。また拾い上げる音量を制御し、怒鳴るような大きい声や、ささやくような小さい声を聞き分ける。物が落ちたりぶつかったりして生じる音や、口から発する舌打ちなどの音は排除する。
これに加えデータベースに収めた会話シナリオを参照し、音声を判定する仕組みを開発し、認識精度を高めたという。
ピートゥピーエーは今後、同技術を使い、オープンソースの音声認識ソフト「Julius」をもとにした自動応答システムなどの性能を向上させる。また汎用音声会話プラットフォームとして発表予定の「VOICE CAIWA」に採用する予定。ロボットのほかカーナビゲーションシステムや音声を使った双方向型の映像コンテンツ、Eラーニングシステム、ゲームといった分野での利用を期待する。
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