東芝が256Gバイトのソリッドステートドライブ(SSD)の出荷を開始する予定であることを発表した。
SSDは、ハードドライブに比べて価格は高いが、一般に電力効率により優れ、より高速である。
フラッシュメモリチップサプライヤーとしては世界最大手のサムスン電子はすでに、256GバイトSSDを9月にサンプル出荷すると発表していた。東芝は同業界で第2位である。
両社はまた、小売向けフラッシュメモリドライブでは最大手メーカーのSanDiskをめぐり競っている。
Dellはこれまで、Appleと同様、主にサムスン電子製のSSDを採用してきた。Dellが過去に発表したデータによると、ノートPC「Latitude」でのテストでは、現在ウルトラポータブルノートPCで使われている2.5インチ5400rpmの標準ノートPC用ハードドライブに比べ、システムパフォーマンスが全体で35%向上するという。
東芝のこの256GバイトSSDは、毎秒3Gバイトの高速シリアルATAインターフェースを使い、読み込み速度は最大毎秒120Mバイト、書き込み速度は最大毎秒70Mバイトとなっている。
サムスン電子、Micron、Intelと同じように、東芝は大容量ドライブにはマルチレベルセル(MLC)技術を採用している。MLCメモリセル構造は大容量化が容易で低コストだが、シングルレベルセル(SLC)ほど高速ではなく、信頼性が低い(SLCのソリッドステートドライブは現在、Appleの「MacBook Air」や「ThinkPad X300」などのノートPCで使われている)。
東芝は、サムスン電子と同様、コントローラチップでMLCの短所を補っている。同社は、「このMLCコントローラは、(中略)読み書きの高速化、並列データ転送、損耗平均化を実現している」と述べる。損耗平均化というのは書き込むセルを分散させることで、特定のセルだけが「叩かれる」ことがないようにし、セルの損耗を防ぐ技術である。
大容量SSD市場には、東芝以外にも、多くの企業が参入している。Intelは第4四半期に160GバイトSSDを出荷する予定で、Micronも同時期に256GバイトSSDを出荷する計画である。STECはすでに、同容量のドライブを出荷している。
東芝によると、同社は2.5インチ256GバイトSSDのサンプル出荷を開始し、第4四半期から量産する計画だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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