Intelは米国時間5月29日、来るべき大容量ソリッドステートドライブ(SSD)に道を開く、さらに多くのデータを保存できるフラッシュチップを発表した。
34ナノメートル製造プロセスによる32GビットNANDメモリチップの発表は、IntelとMicron Technologyの共同で行われた。
東芝が最近、256Gバイトもの大容量SSDを可能にする43ナノメートル製造プロセスへの移行開始を発表したが、Intelは34ナノメートルとこれに勝っている。
先週にはサムスン電子が、256GバイトのSSDを2008年後半に発売する予定だと発表している。
Intelのプレスリリースによると、同社の32GビットチップによってSSDはコスト効率が改善され、「SSDを使ったストレージボリュームはたちどころに倍増し、現在の基準である256Gバイトを超える容量が、より小さな1.8インチ型で実現する可能性が出てくる」という。
IntelのNANDプロダクトグループでマーケティンクディレクターを務めるPete Hazen氏によると、同社のSSDは2008年後半に「発売され増産される」という。
Intelの32Gビットのメモリチップは、同社が1年ほど前に導入した16Gビットの技術から大きな飛躍を遂げている。当時Intelが発表したのは50ナノメートルプロセスだった。「今回の製品もダイサイズ(チップサイズ)は基本的に当社の50ナノメートルプロセスの製品と同等だが、集積度は2倍になる」と、Hazen氏は話す。
Intelは大容量SSDへの進出にあたり、中心に位置づけているのは容量80Gバイトの製品のようだ。「SSD、例えば80GバイトのSSDを、これまでの世代では実現できなかった低コストで製造できるようになる」と、Hazen氏は話している。
その一方で、Intelはさらに大容量の製品も発売する。「256Gバイトのものが、1.8インチ型ハードディスク(HDD)のサイズに余裕で収まる」とHazen氏は言う。例えば、Appleは「MacBook Air」で1.8インチサイズのSSDを採用している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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