東芝は9月18日、液晶テレビ「REGZA」において、ZH7000、Z7000、FH7000、H7000、C7000シリーズを発表した。すでに発売されているAV550と合わせ、6シリーズ20機種の新製品をラインアップし、フルモデルチェンジを果たした。
デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部事業部長の大角正明氏は「2006年の登場から2年半、REGZAは本質感、卓越感、高質感という変わらぬコンセプトで展開してきた。新機種では世界初の超解像モデルを投入し、画質で差別化を図っていく。6シリーズ20機種のフルモデルチェンジを行い、2008年度下期は国内液晶テレビ市場において、シェア20%を目指す」と目標を話した。
新シリーズ最大の特徴は、ZH7000、Z7000、FH7000の3シリーズに搭載されている世界初の「超解像技術」だ。超解像技術とは、DVDビデオソフトや地上デジタル放送など、1920×1080ドットのフルハイビジョンに満たない画質を、フルハイビジョン映像クオリティにまで引き上げる技術のこと。従来は画素を補間することで、オリジナル映像を引き伸ばし表示していた。しかし超解像技術では、引き伸ばした映像に独自のアルゴリズムを加えることで一度低解像度映像に変換、さらにその映像をオリジナルの入力映像と比較して補正することで、高画質処理がされるという。
東芝ではこれにより、フルハイビジョン画質に満たない映像でも鮮鋭感が増し、緻密な高画質映像が再現できるとしている。
超解像技術の採用によって、高画質映像処理システム「メタブレイン」は「メタブレイン・プレミアム」へ、画質を自動調整する「おまかせモード」は「おまかせドンピシャ高画質・プロ」へと進化した。各シリーズの特徴は以下のとおり。
新REGZAのフラッグシップモデルとなるZH7000シリーズには42型、46型、52型の3サイズを用意。3モデルともに1920×1080ドットのフルHDパネルを備える。搭載チューナーは地上、BS、110度CSデジタル×2基、地上アナログ×1基を搭載したダブルチューナーモデルとなる。内蔵300Gバイトハードディスク(HDD)に加え、USB/LAN HDDによる録画もできる。ブロードバンド環境は「アクトビラ ビデオ フル」、「ひかりTV」に加え、インターネットブラウザを装備したフルスペックタイプだ。発売は46型、52型が11月上旬、42型が11月中旬からとなる。
ZH7000から内蔵HDDを省いたプレミアムUSB録画モデル。37型、42型、46型の3サイズ展開。ダブルチューナー、ブロードバンドフル装備といった仕様はZH7000と同様になる。発売は10月下旬から。
デザインコンシャス録画モデルとネーミングされたFH7000。ベゼル部を最小限にまで細くした「デザインド・スリム・ベゼル」、アルミ素材のフレームデザインを用いた。カラーバリエーションはアルミナスシルバー、ブルーブラック、カッパーレッドの3色を用意している。画面サイズは40型、46型の2サイズ。内蔵300GバイトのHDDを備える。発売は10月上旬から。
周囲の明るさや照明の種類、外光の変化に応じて画質モードを自動的に変更する「おまかせドンピシャ高画質」機能を内蔵したHDD録画モデル。内蔵HDD容量は300Gバイトで最大約29時間のハイビジョン録画に対応。eSATA対応HDDの接続も可能だ。地上、BS、110度CSデジタル×2基に加え、地上アナログも2基搭載したフルダブルチューナー機となる。画面サイズは32型、37型、42型。32型のみパネル解像度は1366×768ドットのハイビジョンタイプとなる。
録画機能を省き、チューナーを各1基搭載したシンプルモデル。H7000同様に32〜42型までの3サイズ展開。おまかせドンピシャ高画質に加え1万3000対1(42C7000)の高コントラストパネルを採用する。1〜12までの数字キーを従来比約1.3倍の面積にした「シンプルレグザリモコン」を標準装備する。発売は10月中旬から。
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