日立製作所(日立)と松下電器産業(松下)は9月18日、テレビ用ディスプレイ事業と薄型テレビ事業において、協業を拡充することで基本合意に達したと発表した。2008年10月末をめどに最終契約を締結する。
日立と松下は2005年2月に、プラズマディスプレイ事業にて包括的協業に合意。すでに開発、生産、マーケティング分野で協業を進めている。
今回の拡充は、プラズマディスプレイにとどまらず、パネル開発、液晶テレビなど薄型テレビ事業全般で協業していくものとなる。
今回の協業により、日立では従来日立プラズマディスプレイで製造していたプラズマテレビ用のガラスパネル部材を松下から調達する。松下供給によるパネル搭載モデルは、2009年度より発売されるとのこと。一方で液晶テレビに関しては、液晶パネル製造会社IPSアルファテクノロジを中心とした協業を一層強化するとともに、軽量化、薄型化、省電力化、高画質化などの取り組みを推進していくとした。
なお、日立ではガラスパネル部材を松下から調達するが、日立プラズマディスプレイは今後も存続する。
両社では今回の協業拡充に関して「両社ではこれまでも家電分野を中心にした広範な提携関係を構築し、製品の共同開発や生産面での連携など、多くの実績を上げてきている。今回の合意に基づき、これまでの協力関係をさらに発展、強化させ、お客様により魅力のあるプラズマテレビを提供することで、豊かな社会の実現に貢献していく」とコメントしている。
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