作ったアプリがBRAVIAで動く--ソニー、アプリキャストの開発ツールを公開

加納恵(編集部)2008年09月17日 17時46分

 ソニーは9月17日、液晶テレビ「BRAVIA」に採用されている「アプリキャスト」の開発ツールを個人向けに公開すると発表した。同日15時より、ソニー・スタイルの「体験空間」サイト内でダウンロードできるようになった。

 アプリキャストはBRAVIAに搭載されている情報閲覧機能で、テレビ画面の右側3分の1程度のスペースに、インターネットを介して入手した独自コンテンツが表示されるというもの。

 コンテンツは「ウェザーニュース 天気予報」、「Yahoo!オークション」といった情報系コンテンツから、「アラーム」、「カレンダー」などの便利ツールまで、現在35個が用意されている。

 どのアプリもアプリキャスト用にカスタマイズされていることが特徴で、これらは法人向けに限定公開されているソフトウェア開発ツールに基づいて制作されたものだ。

 ソニーでは、この開発ツールを個人向けに公開することで、個人開発者ならではのユニークな発想に基づく新たなアプリを広く募る方針だ。

 個人向け開発ツールでは、「アプリキャスト」エミュレータ、「アプリキャスト」開発ガイド、AppliCast JavaScript API Specification、AppliCast Layout XML Specification、サンプルアプリがワンセットになっている。作成したアプリはエミュレーター上でテレビ画面同様のイメージで確認できる。

 体験空間上に設けられた投稿フォームを利用すれば、作成したアプリを作品一覧として公開でき、ほかのユーザーがダウンロードして使用することももちろん可能。投稿作品は約2週間程度掲載されるという。

 個人向け開発ツールの動作環境は、Microsoft Windows XP Home Edition SP2以降、Microsoft Windows XP Professional Edition SP2以降。CPUはIntel Pentium4 1.5GHz相当以上、メモリは512Mバイト以上となる。

 ソニーでは個人向け開発ツール公開に合わせ、投稿されたアプリによる「テレビウィジェットコンテスト」も開催。本日から2009年1月9日までの約3カ月半に渡り、アプリ(ウィジェット)を募集する。

 受賞者は2月中旬に発表される予定で、液晶テレビ「ブラビア KDL-40F1」、「VAIO TypeC VGN-CS60Bシリーズ」などの賞品が用意されている。

PCでのエミュレーター画面 PCでのエミュレーター画面。BRAVIAに表示されるものとほぼ同等の画面が確認できる
作成アプリの応募ページ アプリの投稿ページ。アプリを投稿したり、ダウンロードできる

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