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日本Androidの会の構想:クラウドとオープンソースが創造する新たな市場 - (page 2)

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Androidの登場と日本の強みが

 Androidは組み込みOSのプラットフォームであるともいえるが、「日本には組み込みソフトの優秀な技術者が大勢いる。自動車、家電機器、事務機器などの重要な機能を担う組み込みソフトは、いまやモノづくりの中核といっても過言ではないだろう」と丸山氏は話す。

 組み込みソフトの領域では、独自のフレームワークやプラットフォームが多数存在しているのが現状。「それぞれが孤立化し、技術交流が活発ではなく、同じものをあちこちで1からつくっている。プラットフォームがあれば、そういうムダは避けられるのでは」と丸山氏。このような状況のなか、標準の有力候補となり得るAndroidは「新しい可能性をもっている」(同)という。

 携帯電話端末の世界市場ではNokiaが圧倒的に強く、日本勢はすべての端末メーカーの実績を合計しても1割程度。この状況は、国内の閉じられた市場で消耗戦を演じているともいえる。

 しかし、Androidの登場は「今後、日本にとって大きなチャンスとなる」と丸山氏はいう。

 「日本には高い技術力があり、技術者の数が多く、層も厚い」(同)。さらに、Androidを搭載するハードは「台湾、中国、ベトナムなどで製造されるだろうが、日本にはJ-POPの音楽、ゲームソフト、着信メロディなど豊富なコンテンツがある」(同)からだ。

 「日本の携帯電話市場の1億台は決してムダではない。ここで培った独特の文化、IT、モノづくりの実績がある。世界市場は40~50億台の規模になるのに、1億台の国内だけで競争していてもしょうがない。厚い層をもつIT技術者、モノづくりの実績、コンテンツという3つの強さの交点を、Andriodはもたらす」と丸山氏は述べ、Androidが創造する新たな世界市場に、日本の誇る3つの要素が商品やサービスを供給できる可能性に期待を示した。

 各方面からさまざな人々が集まっている日本Androidの会は、「クラウドも活用しながら、Androidによってこの3つの強さを結合させ、シナジー効果をつくりだせればよい」(同)と考えている。丸山氏は「日本発の新しいサービス、コンテンツをつくり、Androidのオープン性を最大限に活かし、さまざまなビジネスを創造していきたい」と語る。

 新たなビジネスを起こすための起爆剤のひとつとして、同会では9つのワーキンググループ(WG)を設け、Androidの多面的な広がりを検討していく意向だ。WGは以下の通り。

  • 勉強会:初心者向け勉強会を開催する
  • Android-SDK WG:SDKを深堀りする
  • Web・マッシュアップWG:Webやエンタープライズ向けアプリケーションとのマッシュアップを考える
  • コンテンツWG:Android向けのコンテンツを考える
  • DalvikVM WG:DalvikVM(Android向けのVirtual Machine)のコードリーディングや他のCPUへの移植を考える
  • 組み込みWG:Dalvikより下位の層を考える
  • PF(プラットフォーム、プロファイル)WG:携帯電話を含む各種プラットフォームの実現とコンテンツ作成に必要な要件を策定・提言する
  • Market Place WG:評価や小額課金のためのプラットフォームをつくる
  • ビジネスWG:Androidを利用したビジネス手法を考える

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