Googleは、いくつかのセキュリティ上の問題を修正するため、大急ぎで用意したブラウザ「Google Chrome」のアップデートを、非公式にリリースした。
新バージョンの0.2.149.29は、Googleが先週、Chromeベータ版を発表した時にリリースされた0.2.149.27に代わるものとなる。Googleは、まず最初に少数のユーザーに向けて、米国時間9月5日にアップデートのリリースを開始したが、変更内容について、多くを公式に発表することはなかった。
Google ChromeプログラムマネージャーであるMark Larson氏は、7日のメーリングリストへの投稿で、「149.29はセキュリティアップデートであり、われわれは可能な限り早くリリースすることに努めた。実のところ、もっと多くの時間をかけて準備を進めたかったのだが、まず問題を修正し、アップデートを提供して、ユーザーを保護する機会が与えられないまま、先に複数の脆弱性が公開されてしまった。われわれの全プロセスを通じて、脆弱性を修正する上で、忍耐強く待ってくれたユーザーに感謝を伝えたい」と述べている。
しかしながら、Googleは、どんなセキュリティ上の問題を修正したのかに関しては、いまだに詳細を明らかにしていない。
Googleは8日、「すべてのユーザーがアップデートをかけたわけではない現在、修正がなされたセキュリティ上の問題の詳細について論じることはできない。とはいえ、すべてのユーザーがアップデートを行った時点で、詳細な情報を公表する予定である」との声明を出した。
アップデートを入手できるかどうかは、Chromeの右上にあるスパナのアイコンをクリックして、「Google Chromeについて」を選択する。そうすると、現在のバージョンナンバーと、アップデートを入手できるかどうかを示すメッセージが表示される。
Googleによれば、マニュアル操作を行うことなく、Chromeは自動的に更新する機能を備えているという。「Google Chromeは、約5時間おきに、アップデートを自動的にチェックする。アップデートが入手可能ならば、自動的にダウンロードされ、次にブラウザを起動する時に適用される」と、Googleは説明している。
アップデートを適用するかどうかをユーザーが選択できるのか、それとも適用後に通知が行われるのかは、現時点では定かではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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