パイオニアは9月11日、プラズマテレビ「KURO」シリーズにおいて、60型の「KRP-600A」と50型の「KRP-500A」、さらにチューナーレスのモニタモデル「KRP-500M」の3機種を発表した。発売は10月下旬より。パネルはパイオニア製となる。
テレビモデルのKRP-600A、KRP-500Aは、地上、BS、110度CSデジタルチューナー2基と地上アナログチューナー1基を内蔵したダブルチューナーモデル。ディスプレイは奥行き64mmのスリムタイプで、チューナー部は別体となる。ディスプレイ部とチューナー部は独自規格となる有線接続で、映像は非圧縮で伝送される。
プラズマパネルは1920×1080ドットのフルHDタイプ。従来モデルに比べ約5分の1にまで黒輝度を低減させた黒表現力の向上と、「新ダイレクトカラーフィルター」の採用による外光反射を抑えた点が進化ポイントだ。
映像モードは新モードとして「新リビングモード」と「ディレクターモード」を採用した。新リビングモードは、映画、スポーツなど絵柄で判別していたコンテンツ内容をエリア単位にすることで、色合い、コントラスト、先鋭感をシーンごとにリアルタイムで最適化。最適化した内容はパラメータに表示されるほか、オン/オフ機能により変化の違いを確認できる。なお、リビングモードは画質だけでなく、音質の自動調整にも対応している。
ディレクターモードは、映像ソースの忠実再生を追求したモード。色調整や各種機能がオフになっているため、自分好みの画質へと色味や画質を補正できる。こちらのモードにも調整前後の比較ができるよう「Before/After」機能を備えている。
新機種では、オプションとしてカラーセンサ「KRP-SE01」(価格:1万7000円)を用意。これを接続すれば、照明、太陽光、反射光などの光源から色温度を想定し、部屋の環境にあったホワイトバランス調整ができるとのこと。価格は600Aが94万円、500Aが67万円となる。
モニタモデルの「KRP-500M」(500M)は、6月より販売されている「KRP-600M」の50型タイプ。1920×1080ドットのフルHDパネル。奥行き64mmのスリムボディに、独自のフルデジタル画像処理回路を搭載した。テレビモデル同様、新リビングモード、ディレクターモードを備えたほか、ビデオ信号の色調整用として「ブルーオンリーモード」も装備している。価格はオープンだが、店頭想定価格は60万円前後となる見込みだ。
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