パイオニアは6月10日、60V型のフルHDプラズマモニタ「KURO KRP-600M」を6月下旬より発売すると発表した。価格はオープンだが、店頭想定売価は85万円前後の見込みだ。
KUROシリーズ最新モデルとなるKRP-600Mは、従来機に比べ5分の1まで低減させた黒輝度による黒表現力の向上と、奥行き64mmというスリムボディが大きな特徴だ。本体にはチューナーを搭載しておらず、各種チューナーと接続して使用するモニタモデルとなる。
パネルは自社生産となる1920×1080ドットの新開発フルHDタイプを採用。駆動法にも改良を加えることで、黒色のグラデーションや赤、緑、青色の表現力をアップさせたという。
モニタモデルならではの機能として、画質調整モードを豊富に用意した。色調整や画質調整をユーザー自身が設定できる「ディレクターモード」やカラーバーを用いて色調整する際に、色の濃さ、色合いまでを整える「ブルーオンリーモード」といった新機能に対応したほか、画質調整ステップ数やガンマカーブなどを増やし、きめ細やかな設定が行える。
このほか、部屋の明るさや映像コンテンツの絵柄からリアルタイムで画質モードを変化させる「リビングモード」、映像コンテンツに合わせて色味、輝度、先鋭感などを調整する「インテリジェントシステム」といった自動映像調整機能も装備する。
本体にはビデオ入力、コンポーネント入力各1系統のほか、HDMI入力2系統を搭載。同梱のリモコンには、アルミプレートを用いた学習機能付き多機能タイプを採用する。
同社では今回の60V型に続き、2008年末に向け50V型のフルHDプラズマモニタ「KRP-500M」も市場に投入する予定だという。
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