指紋認証ソリューションのディー・ディー・エスに先高感が高まっている。
セキュリティ意識の高まりを背景に、将来有望なベンチャー企業とみられていたが、業績面ではこれまで、苦戦が続いていた。2007年12月期は連結売上高が2006年12月期比3.7%減の27億3400万円、経常損益は2億7800万円の赤字(2006年12月期は1億300万円の黒字)に転落していた。
2008年12月期の業績計画は幅を持たせて開示。売上高は31億900万円〜37億1400万円、経常利益は1億400万円〜2億800万円を予想している。黒字浮上見込みだが2007年12月期は当初の計画を大幅に下方修正して赤字に転落した過去があり、業績計画に対する信頼感は薄かった。
新興市場には先端的なビジネスモデルを標榜する企業が多く上場しているが、上場時などに描いた将来像通りに収益を計上できている企業は多くない。バイオベンチャーはその典型と言われており、ネット関連企業などでも実現性の乏しい業績計画を示し、下方修正を繰り返した企業が多かった。投資家はディー・ディー・エスにも同様の眼差しを向けつつあった。
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