ライバル関係にあるゲームメーカーElectronic Arts(EA)とTake-Two Interactive Softwareは、買収の見込みについて非公開の話し合いを持つことで合意した後、秘密保持契約を交わしたという。EAが米国時間8月25日、規制当局に提出した書類で明らかにした。
EAがTake-Twoに買収を持ちかけてから6カ月になるが、両社の話し合いは難航している。Take-Twoは自社の3年間の製品リリース計画と財務予測をEAに開示することに合意したが、EAは先週になって、20億ドルに及ぶTake-Twoへの敵対的買収を断念することを発表していた。
EAは米証券取引所委員会(SEC)に提出した書類で、「この結果、EAはTake-Twoとの話し合いが終了するまで、あるいは両社が取引に入るまで、2社間の交渉や話し合いに関するあらゆる状況について今後発表しない方針だ」と記している。
EAは長い間、Take-Two買収を試みては拒否されており、この発表は最新のものとなる。
EAはTake-Two対し、1株あたり25ドルという友好的な買収を最初に提示し、これが拒否されたために2月、1株あたり26ドルでの買収計画を持ちかけた。Take-Twoは、1株あたり26ドルは低すぎるとしてこれも拒否、EAは3月に敵対的買収を開始した。EAはその後、買収提示金額を1株あたり25.74ドルに下げた。しかし、度重なる期限の延長と買収条件の見直しにより、EAの信頼性には傷がついたように思える。Take-Twoは、強い人気を誇るゲームシリーズ「Grand Theft Auto」を持っている。
米連邦取引委員会(FTC)は20日、両社の合併について調査を行ったが、これ以上の活動は必要はないとして調査を終了したことを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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