経済が低迷を続け、その結果コンピュータハードウェア市場も同じように冷え込む可能性が伝えられるなか、調査会社Gartnerが発表した最新のサーバ販売動向によれば、サーバ市場は今でも成長を続けているようだ。
Gartnerが米国時間8月21日に発表した調査結果では、2008年第2四半期の世界市場でのサーバ売り上げは前年同期比で12%の伸びを見せた。売上高は138億ドル、出荷台数は230万台となっている。市場で上位5位を占めるHewlett-Packard(HP)、Dell、IBM、Sun Microsystems、およびFujitsu Siemensの出荷台数は、どこも前年同期と比べて伸びている。
最も大きな伸びを見せたのはDellで、出荷台数は前年同期比24.2%増だった。これに対し、HPの伸びは8.7%と控えめで、IBMの出荷台数は4.7%の伸びだった。
売上高では、IBMが引き続きトップを守っている。同社のサーバ売上高は43億ドルで、31.2%の市場シェアを獲得した。
EMEA(欧州、中東、およびアフリカ)地域に限っても状況は似たようなものだ。第2四半期のサーバ出荷台数はDellが22.1%増、HPが14.9%増となり、両社ともIBMおよびFujitsu Siemensを上回った。
「Dellは後を追う競合他社を再び上回る、前年同期比22.1%の伸びを見せた」と、GartnerのシニアリサーチアナリストErrol Rasit氏は ZDNet UKの取材に対して語り、さらに、「IBMとFujitsuが(中略)2008年第2四半期にはどちらもシェアを落とす一方、Sunは2007年と比べてシェアを維持し、サーバ市場全体の4.2%を占めた」と指摘した。
IBMは売り上げベースではシェアを維持しているが、これはGartnerによれば、「『System p』と『System z』の両ブランドが手堅い成長を見せ、他のブランドにおける売り上げの減少をカバーした」ためだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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