来週発表されるGartnerの調査によると、厳しい経済見通しにもかかわらず、2008年のIT予算が大きく削減されることはないという。
世界のIT予算は2008年に3.3%増加すると予想されている。調査対象となった最高情報責任者(CIO)の62%は景況の変化にもかかわらず予算は維持されるだろうと回答した。
そして意外にも、調査を受けたCIOの15%が、IT予算を2008年に平均15%増額する計画だと述べた。
これは、ITプロバイダをほっとさせるような数字だが、この業界は完全に困難を脱しているわけではない。
調査は1011人のCIOを対象に2月中旬から3月にかけて4週間にわたって実施された。CIOの23%は支出を平均10%削減する計画だと回答しており、米国のIT支出の伸び率は、前期の3.1%から、2008年には2.3%に減速しつつある。
Gartner Executive Programsで調査を率いるMark McDonald氏は声明で、「全般的に、CIOの多くは2008年の決定済予算に変更はないと回答している。これは、IT予算がこれまでのようにコスト削減の『標的』状態にはないことを示唆する。しかし、とりわけ米国には弱さも見られる」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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