2008年の米大統領選で誰が勝利を収めようと、新大統領はGoogleの協力に感謝すべきだろう。Googleは、民主、共和両党の党大会にて、代議員らに、YouTubeなどの同社のサービスを使って大会に関する所感を国民に伝えるよう促す。
また民主党大会では、Googleはいわゆる「The Big Tent」のスポンサー企業に名を連ねる。これは、面積が8000平方フィート(約743平方メートル)の2階建て構造になっているテントで、ブロガーなどの新たなメディアで活躍するジャーナリストらが党大会を見たり、取材したりできる。また、「Digg Stage」上で演説する党主要メンバーに質問もできる。
このテントは、民主党大会の会場であるPepsi Centerでの取材許可を得られない市民ジャーナリストらを収容するための施設だ。
テントでは、作業スペースに加え、ブログやビデオ配信などの技術ワークショップや、食事、飲み物、マッサージも提供される。
またGoogleは、代議員、ブロガー、記者らが、ビデオ、写真、ブログ投稿をアップロードするのを手助けするスタッフを会場に配置する(当然ながら、彼らは、YouTube、Blogger、Picasa写真サービスといったGoogleのプロパティの利用を勧める)。
人々が党大会の様子をブログに書くのは今回が初めてではない。2004年にも、民主、共和両党は、一部のブロガーを報道記者として認定した。しかし、今回はYouTubeが誕生して以来、初の党大会となる。
Googleは、党大会の会場に、代議員らが党大会の感想を述べられるキオスクを設置する。また、YouTubeは、ゴールデンタイムにテレビで放送される演説に限らず、すべての演説をウェブ上で放送する予定だ。YouTubeなどのオンラインビデオサイトは、映像の永久保存が可能なため、各演説が行われた直後から視聴可能な党大会の映像が永続的に記録されることになる。
これまで何度か党大会を取材してきたが、高官や党の活動家らが、テレビ放送のない午後に、聞いている代議員がほとんどいない中で演説していたのを思い出す。しかし、今後、演説者らは、自分のウェブサイト上に大会で行った演説へのリンクを張ることにより、自分の演説をいつでも人々に聞かせることができる。
オンライン上には、目立たない演説ばかりでなく、すべての演説が掲載される。そのため、興味はあるが、ゴールデンタイムにテレビの前に座っていられない人は、後から主な演説や候補者のプロフィールなどの党大会ビデオを視聴できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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