Hewlett-Packard(HP)が米国時間8月11日、ネットワーク機器開発部門であるHP ProCurve部門が初めて買収を実施したと発表した。買収したのはワイヤレスネットワーキングプロバイダーのColubris Networksで、買収金額は明らかにされていない。
ProCurve部門はこれまで多くの買収に関与してきたが、ProCurve自身の名で買収を行うのは今回が初めてだ。Colubrisは、ネットワーク製品、なかでも無線LAN規格「802.11n」を専門としている。Colubrisは5月に、業界初の「法人向けのインテリジェントな」802.11n無線LANアクセスポイントを発表した。
ProCurve部門を新たに率いるシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのMarius Haas氏によると、今回の買収は自然な展開だという。「Colubrisは、われわれにはないソフトウェアを持っている。だから、相乗効果が期待できる」とHaas氏はZDNet UKに語っている。万事順調に進めば、「10月1日頃」に買収が完了するとHaas氏は見ている。
買収によって「ProCurve部門は、接待業、輸送、医療、製造、サービス業、教育などといった業種別市場への進出を拡大」できると考えていると、同社は声明の中で述べている。
「Colubris Networksの買収により、ProCurveのハードウェア管理プラットフォームならびにサービスが強化され、有線ネットワークと無線ネットワークの両方の全体的な性能が大幅に向上することによって、世界中の顧客にこのクラスで最高の選択肢をもっと提供できるようになる」とHaas氏は続けた。
市場調査会社のDell'Oro Groupによれば、イーサネットスイッチならびにポートの世界市場では、抜きんでた1位を占めるCisco Systemsに次いで、HPは第2位の位置にある。
Haas氏は6月に、前任のJohn McHugh氏が辞任したのを受けて、ProCurve部門の責任者に任命された。ネットワーク事業で業界第2位にある地位を強化するのに貢献すると広く考えられていたMcHugh氏が、何も言わずに突然会社を去った理由について、HPは当時、コメントしなかった。
改めて同じ質問をしたところ、HPは「(McHugh氏の)辞任についてはコメントしない」とHaas氏は答えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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