Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月17日、企業向けネットワーク機器群HP ProCurve Networkingのセキュリティ統合をさらに進めるため、新しいセキュリティ管理アプリケーションとセキュリティアプライアンス、およびソフトウェア2製品の新版を発表した。
これらの製品は、アクセスコントロールなどの先制的技術と、自動脅威検出などの防御手段を組み合わせた同社の「ProCurve ProActive Defense」戦略の一環をなすものだ。
「ProCurve Network Immunity Manager」は、インテリジェントなネットワーク脅威管理、脅威検出、対処手段を提供するセキュリティ管理アプリケーションだ。6月1日にリリースされる予定の同製品は、ウイルス攻撃など外部からの脅威に対しネットワークを防御することを目的とする。
HPはまた、同社のセキュアアクセスコントロールソリューションにエンドポイントの完全性を追加する、セキュリティアプライアンス「ProCurve Network Access Controller 800」も投入する。同製品は9月までにリリースされる見通しだ。
これらをまとめあげるのが、6月1日リリース予定の「ProCurve Manager Plus 2.2」と、第3四半期にリリース予定の「ProCurve Identity Driven Manager2.2」だ。これらのソフトウェアは既存の顧客企業に無料で提供される。
ProCurveセキュリティ事業担当ディレクターを務めるPaul Congdon氏によると、ProCurveと他社製品のセキュリティに関する手法の違いは、ProCurveの場合は「エッジ」に焦点を合わせ、脅威となりうるものがネットワークに接触したら即座に特定することを目指しているという。
「このエッジとは、問題に最も近い部分だ。脅威と接触する最初の部分で、防御に最も適した部分でもある」と、同氏は述べている。
HPでは、セキュリティの確保、ルーティング、遠隔アクセス、ワイヤレス機能を1つのパッケージにした、単一のネットワークソリューションを提供することによって、この手法がエンドユーザーとなる組織に受け入れられると考えているという。
「大規模で費用のかかるネットワークインフラの入れ換えを行うことなく企業のセキュリティを強化することが、当社にとっての重要な目標だ」と、Congdon氏は語った。
Congdon氏の同僚で、ソリューションおよび製品マネージャを務めるGijs Zantvoort氏は、「もう少し早くこういうことに取り組むべきだったとも言える」と認めている。HPはこれまでの経験から学んで「世界に通用するソリューション」を製造できる立場にあると、Zantvoort氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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