Hewlett-Packard(HP)は米国時間9月10日、「ProCurve Switch 8212zl」を発表し、ネットワーク機器大手のCiscoに対抗していく意向だ。
8212zlは拡張性の高いシャーシ型のコアスイッチプラットフォームで、スイッチング能力が692Gbps、10Gビットイーサネットでの接続が可能となっている。ホットスワップに対応し、管理機能、ファブリック、電源については冗長構成を構築できる。
ProCurve部門で最高技術責任者(CTO)を務めるPaul Congdon氏によると、8212zlはHPの「ProVision ASIC」とProCurveのセキュリティストラテジーをベースにしているという。同製品にはまた、行動解析機能が搭載されており、疑わしいトラフィックを脅威管理デバイスに転送することができる。プラグインモジュールにも対応しているとHPは述べる。
Congdon氏によると、8212zlの対象は中規模から大規模の企業だという。「中規模企業にとって、従来のコア製品は高すぎて手が出なかった。しかし、この製品の登場によって現実的なものになった。扱い方もCiscoのように扱いが複雑ではない」(Congdon氏)
Congdon氏によると、大企業の場合は、コアにはCiscoを、周辺にはProCurveを使うことになるだろうという。
ProCurve部門のマネージングディレクターであるJohn McHugh氏は、「ProCurveの規模からいって、競合他社(Cisco)に対抗するのが生き残る唯一の道なのは間違いない。当社の競争的動きは大部分は彼らに向けたものになるだろう」と話す。
McHugh氏は、8212zlの耐用年数は12〜15年だが、同製品にはライフタイム保証が付加されると述べる。「8212zlは、ライフタイム保証が付いた初の冗長機能を持つ高可用性コアスイッチ製品だ」(McHugh氏)
McHugh氏はまた、ProCurveはベータカスタマーに100台を超える製品を販売されたと述べる。これまでに、ウェストミンスター大学の他、建設業や製造業、医療機関、地方政府などの組織が製品購入に興味を示しているという。価格は基本構成で1万4102ポンド(約2万8519ドル)。
HPはまた同日、無線LANコントローラである「ProCurve Wireless Edge Services zl Module」を発表した。同製品は、ワイヤレスネットワークにおけるセキュリティポリシーの維持と無線ポートの制御を管理する。
このモジュールには、ゲストアカウントの管理およびRadiusとDHCPの統合サービス機能を持つ、セキュアなゲストポータルが含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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