「PlayFair」「QTFairUse」などのソフトウェアパッケージはすでに行っている。
本当の障害はレコード会社だろう。現在4大レコード会社の中で、DRM保護されていない楽曲のファイルをiTunesで販売しているのはEMIだけだ。Appleとほかの3社との契約では、コピー防止機能付きの音楽を提供する必要がある。
ここで、かねてからの疑問が浮かび上がってくる。Appleの競合会社が次々とDRMフリーの音楽を提供している現在、Appleが著作権侵害対策の施された楽曲を販売し続けるのはなぜかということだ。
AppleのSteve Jobs氏は、自分はDRM保護されていない音楽を販売したいと思っていると述べている。レコード会社はAppleに責任があると述べた。皆が互いを非難し合っている中、唯一明白なのは、DRMが危機にさらされているということだ。
YahooとMSNの事例からは、DRM保護された音楽の利用者は、Appleを含む、コピー防止機能付きの音楽を提供している会社の許可を受けて、楽曲を再生していることがわかる。
DRMの実装を含む、オンラインストアによるデジタル商品のパブリッシュ、パッケージング、保護の管理を支援しているEntriqの最高執行責任者(COO)、Guy Tennant氏は、著作権保護の制約は当然のことだと述べている。「金を払っただけのものは手に入れた。投資を守るのは、消費者の責任だ。流動的なストアがハードドライブにあるだけなのだから」
Tennant氏は、冷たい言い方だと思われたくないと言いながらも、デジタル音楽の購入者に対し、CDの所有者はCDを紛失しても店舗に返金を要求したりしないと指摘している。楽曲のCDへのバックアップについては、そうしなければ完全に音楽を失うのだから、音質の劣化であれ受け入れるべきだと述べている。
「DRMテクノロジのプロバイダーの課題は、使いやすく、消費者の公正な使用に対する認識に即したテクノロジを開発することだ」(Tennant氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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