Intelは米国時間7月24日、ストレージ、ネットワーク機器メーカー向けに「EP80579」という印象的な名前が付けられたプロセッサを発表する予定だ。プロセッサ自体はIntelがこれまで発売した中で最も刺激的な製品というわけではないが、必要なコンポーネントがすべて1つのプロセッサに統合された小型で電力効率の高い製品を製造するというIntelの新しい戦略の第一歩となる。
Intelは以前、「XScale」アーキテクチャの時代にいわゆるSoCを製造していたが、2006年の同事業部門の売却後、通常の「Core 2 Duo」プロセッサと同じソフトウェアを実行できる低電力プロセッサである「Atom」プロセッサを中心に、組み込みプロセッサ、モバイルプロセッサ事業を再編した。
Intelがモバイルコンピューティング、組込機器市場に売り込もうとしているのが、このEP80579だ。このx86ベースのSoCは、さまざまな既存ソフトウェアを活用でき、開発者は使い慣れたツールを使って、これらの機器向けのソフトウェアを簡単に作成できる。EP80579ファミリーは「Core Duo」チップの前の世代である「Pentium M」をベースにしている。
Intelは2008年後半にホームエンターテインメントボックス向けに「Canmore」を投入する計画で、2009年末または2010年始めごろに、Intelがスマートフォン市場に参入する足がかりとなるかもしれない「Moorestown」SoCプロセッサをリリースしようとしている。現在販売されている「Atom」プロセッサは、メモリコントローラ、グラフィックスシステム、その他重要なハードウェアなど、すべてのコンポーネントがプロセッサに統合されているわけではないため、真のSoCではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」