Intelは上海で開催されているIntel Developers Forum(IDF)において、同社が世界最小だと目するPC用マザーボードを披露した。PCの主要回路を構成することになるこのマザーボードは、2009から2010年の間に登場する「Moorestown」という同社の次世代モバイルインターネットデバイス(MID)プラットフォームに採用される予定だ。
Intelのウルトラモビリティグループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるAnand Chandrasekher氏は現地時間4月2日、IDFの基調講演で「われわれのエンジニアたちはMoorestownに懸命に取り組んできている」と述べるとともに、「プラットフォーム設計チームは、素晴らしいインターネットエクスペリエンスをモバイル機器にもたらすことができるよう、完璧なPC用マザーボードに現実的に搭載可能な最小の形状を決定するファクタを探し出そうと懸命に努力してきている」と述べた。
Chandrasekher氏は「私が今手にしているものは、世界最小のPC用マザーボードとなるはずだ」と述べた。Moorestownのマザーボードは、プロセッサと(グラフィック用も含む)チップセット、メモリに加え、3GやWi-Fi、Bluetooth、GPSをシリコン上に搭載したものだ。同氏は「これが新しいマシンの心臓部だ」と述べた。
MoorestownはCPUやグラフィック、メモリコントローラ(そして上記に挙げたその他のチップ)を単一のダイ上で組み合わせたものであり、IntelにおけるSOC(System-on-a-Chip)のショーケースとなるものだ。MoorestownはIntelが「MID電話」と呼ぶ携帯電話市場に進出するための大きな足がかりとなるだろう。またMoorestownによって、Intelの次期ソリッドステートドライブ(SSD)の主要な市場が創出されることにもなるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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