IDC Japanは7月16日、2007年の国内運用管理ソフトウェア市場規模を発表した。
発表によると、2007年の国内運用管理ソフトウェア市場規模は金融および官公庁の大型案件、ジョブスケジューリングツールやイベントオートメーションツール、障害対策によりパフォーマンス管理ソフトウェアなどが好調に推移し、前年比11.1%増の2554億4900万円となった。
稼動環境別にみると、WindowsとLinuxは2桁成長、特にWindows向け売上額は全体の40%を占めるまでに成長している。一方、メインフレーム向け市場は金融系の大型案件により下げ止まりを見せたものの、オープン系システムに着実に移行が進んでいるとしている。
同社のソフトウェアリサーチアナリストの入谷光浩氏は「ベンダーやシステムインテグレーターにはユーザーの運用管理プロセス再構築のための提案を行うことが求められている。これまでのようなポイントソリューションの導入ではなく、フレームワークを活用した包括的なプロセスの体系化とその実行基盤となるツールの導入が必要となる。その際ユーザーは大きな投資を伴うことになるため、ベンダーはROIを明確にした上で中長期的なビジョンを示すことが重要となる」と述べている。
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