Symantecは米国時間7月14日、「Norton 2009」の2製品のパブリックベータ版を公開した。「Norton Internet Security 2009」および「Norton Antivirus 2009」ではともに、スキャンやサービス提供速度の向上に加え、システムリソースの消費量低下を実現する新たなコードが特徴となっていると、コンシューマープロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのTom Powledge氏は説明している。
例えば、Powledge氏は、「Norton Internet Security 2006」が、300Mバイトのハードディスクスペースを必要としたのに対して、2009バージョンでは、およそ100Mバイトのみが必要となることを明らかにした。Symantecは、一つには長年のうちに持ち込まれてしまった膨大な冗長量の削減により、このことが可能になったとしている。例えば、前バージョンのNorton Internet Securityには、アンチウイルスシグネチャデータベースの多重コピーが含まれてしまっていた。
ウイルス保護対策を行う上で、変更が加えられたファイルのみに対象を絞ることは、高速化および軽量化を図るためにも重要である。ハードドライブが、基本的に変更が加えられることがない、デジタル写真や楽曲ファイルでいっぱいになっている中、Nortonでは、これらのファイルを信頼できるものとしてマークし、継続的なスキャンの対象から外すことができるようになった。Powledge氏は、これによって、大容量ドライブのスキャンに要する時間が短縮され、大幅な高速化が結果として実現したと述べている。
また、インターネット上で絶えず変化し続けるマルウェアへの対策として、2009バージョンの製品では、新たなシグネチャファイルによる更新が、約15分ごとに行われるという。
パブリックベータ版は、ここから試用できる。どのベータソフトウェアに関しても言えることだが、まずはシステムの完全なバックアップを取っておき、メインコンピュータシステム上での実行は避けねばならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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