Googleは、同社の3次元仮想世界「Lively」の活気が行きすぎたものにならないよう取り組みをせざるを得なくなっている。
禁止されているにもかかわらず、チャットルームと「Second Life」を足して2で割ったようなLivelyには、性的なニュアンスを持つコンテンツが紛れ込んでいる。
「Livelyに最近『セックスルーム』が作られているという苦情が寄せられており、重大視している。われわれのコミュニティー規範により、露骨な性表現の画像や性的行為を目的とした部屋は、たとえ仮想であっても禁止されている。サービス規約に違反する『セックスルーム』を見つけたら削除する」とGoogleはLively Helpグループに投稿している。
ちょっと探し回っただけで、規約違反すれすれの部屋の存在を見つけたが、もっと自由放任の仮想世界であるSecond Lifeで見かけるコンテンツほど際どいものはなかった。
「ここでは、女の子たちは隠されている」と、米国時間7月14日朝に、あるアバターが「SEXY & HO(セクシー事務局)」という部屋で不満を漏らした。「女の子たち、出ておいで」と別のアバターが誘った。初期画面の域を超えるようなわいせつ画像というようなものはさほどなかったが、部屋にあるポスターのなかには、「girl.cb-w.com」というウェブサイトにリンクしているものがあった。このウェブサイトは、「女性への言い寄り方。電話番号を聞き出して即座にデートに誘うための決めゼリフ」に関するガイドを販売している。
「porn place(ポルノの場所)」という別の部屋はかなりおとなしく、プールの底から撮影した「YouTube」の動画があるだけだった。「Sexo Virtual(仮想セックス)」「sexy babes(セクシーベイビー)」「BDSM Espana(スペインの異常性愛)」といった名前の部屋もある。
Google Livelyのコミュニティー規約は、ヌードやわいせつなコンテンツを禁じている。「ヌード、性行為を表すグラフィック、わいせつなコンテンツは許されない。これには、他のユーザーに性的な誘いをかけることも含まれる。商業的なポルノサイトに誘導したり、小児性愛や近親相姦、獣姦を促したりするコンテンツも許されない。Googleは、児童ポルノに対しては、いかなる違反も許さない断固とした方針を取っている。児童ポルノを見つけた場合は、コンテンツを削除し、当局にコンテンツとコンテンツの所有者について報告する」と、規約には記されている。
Googleは、主流となるユーザーのためにLivelyを清廉な空間に保ちたいと考えており、規約に違反するユーザーはLivelyへのアクセスを禁じられ、Googleアカウントは使用禁止とされるという。
「Livelyの住人が、部屋をブラウジングしたり検索したりしていて、検索結果のトップにこうした部屋が表示されたら、Lively体験が台無しになる。(中略)Livelyは、住人が安全な環境で自由に互いにやり取りしたり、自分自身を表現したりできる場となるように意図している」とGoogleは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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